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皮肉を返す神童 

平成生まれがどうだ、ということが話題に上がる昨今です。
もう平成生まれの大学生もいるのでしょうか。

毎年年齢は更新されていくことは変わらず、
たまたま年号の転換があっただけの話。
別に騒ぐことではないと思うのですが・・・

世間は年少者が活躍することへの嫉妬や僻みに満ちているようにみえます。
そこでこんな話を。



幼くして才気煥発していた孔融が十歳余りの頃のこと。
当時、高い名声を誇っていた李膺は、
当代の優れた人物か、先祖の代から親交のある家(通家)の子孫でなければ面会しないことにしていた。
孔融は李膺に会って、その人となりを確かめたいと思い、
自らを李家の通家の子孫であると名乗って李膺と対面した。

李膺が尋ねる。
「あなたの先祖は私の家とお付き合いがあるのですか」
孔融が答える。
「私の先祖である孔子は、あなたの先祖である老子(李耳)とは、
ともに高い徳を備えた人物で、弟子であり、友人でありました。
私のあなたは何代にもわたる通家でございます。」

その立派な受け答えに一同は感心し褒め称えた。
後からその座に入ってきた陳煒は、そのことを聞くと、
「幼い頃に賢い者が、大人になっても優れているとは限らないぞ」
と皮肉を言った。
すると、すかさず孔融は切返した。
「もうしそうならば、あなたは幼い頃はさぞや賢かったのでしょうね」

李膺は大笑いして孔融に言った。
「あなたは、きっと立派な人物になるでしょう。」



孔融は孔子二十代目の子孫と言われています。
以前テレビで見かけましたが、現在でも孔子の子孫を名乗っている人はいるようです。
誰それの子孫である、という系譜は自分に箔をつけることが第一目的であって、
実際にそうであるかはほとんど重要ではありません。
劉備しかり、孫堅しかり・・・

この孔融の説も、実際に李膺と通家であることを説得力を持って解説したことではなく、
巧みに故事を引っ張り出して披露してみせたことが評価されたものですね。

それにしても機転の利きすぎる子どもというは嫌なものです。
陳煒が皮肉の一つも言いたくなるのも分かる気がします。
しかし、それはオールドな反応。
それが、それこそが、陳煒が孔融に負けている点なのだと思います。

たとえ自分よりずっと若い者が、自分よりずっと高いレベルにあることが感じられても、
それをそれと悠然と認められるような態度でありたいですね。
年齢の優位性は経験の豊富さにありますが、
その経験で培われるものは、
決定的には知識や技術なのではなく、心のあり方だと思うからです。

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後生おそるべし。
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コメント

最近の・・・

人間は保守的で基本的に変質しませんから自分達のジェネレーションが一番優れていると思い込み「最近の若い者は…」という台詞が出てくるのでしょうね。
だからこそ自分達を脅かす存在には「出る杭を打つ」という所業に出るのでしょう。
まあ私みたいな無能を自覚している人間はあまり嫉妬しないですみます(苦笑)
なまじ才能があるほど認めるのは難しいのでしょうね。

陳煒に比べると諸葛亮に頭を下げた(とされる)劉備は偉いですね。
孔融はそのまま皮肉屋で厭な人間になりますけど(笑)

まさにその通りですね。
自分たちが積み重ねてきたものが価値あるものだと信じたい、というある種の不安から来ているように思います。
斯く言う私は、自分の醜さや弱さを自覚することしきりですが、それでも自尊心の罠に嵌ってしまいがちです。
劉備のように自分的なものに拘らないのは、執着がなくてすばらしいことだと思います。

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